デジタルデトックストピックス
投稿:2025年4月24日
・近くの川にワニがいる。
・近くの山には猛毒のコブラがいる。
・スーパー●リオをやっているから、石垣を登るのが上手。
・カブト虫は木を蹴って、飛んで逃げるのをタモで捕まえる。
・・全て子ども達が真剣に言っていた事です。現実からズレた感覚が育っているのは何故でしょうか。
◎現代では、良くないと分っていながらも、様々な理由でお子さんにデジタル相手をさせがちです。下記のような理由が多いのではないでしょうか。
・降園後、放課後、見守りや相手をする時間がないから
・家事の最中、見守りができないから。
・運転中、目的地に着くまで車の中で見守りや相手するのが難しいから。
・買い物中、見守りが難しいから。
・嫌がる宿題をさせる為、ご褒美として。
・親、兄弟がゲームを楽しむ為の相手として。
◎デジタルを相手にしている時間が長い事は、感じられる通りで良くないんです。本物世界(人を含む)への興味・関心の薄さ、考えない反射反応(考えるのをめんどくさがる)、非現実な感覚等が出てきてしまうことが多いからです。待つべき時にゲームをしたり、動画を見て過ごしたりして、待つことを知らないので、”待てない”なんて状態にもなったりしますね。リアル世界は複雑ですが、デジタル世界は単純なので、そこに浸かって楽する中毒にかかってしまうのでしょう。脳が未熟で発達段階にある12歳までは、出来る限り避けるのが良いでしょう。
それでも日常生活が忙し過ぎて、「ついつい」「たまには」が、「いつもそれ」となっていってしまいがちです。地域による子育て支援が十分でない中、各ご家庭で子どもを健全に育む環境を設定するには、時間と知恵と工夫が必要となります。
少しでもその援助となれればと思い、以下にデジタル相手に代わる時間の作り方を提案させて頂きます。
1.外遊び
人間を含む自然を相手に、主体的に楽しむ事は、本当の学力養成になります。自然に視覚イメージを操作する機会が生まれます。友達の大切さもしっかり学び、運動能力も伸びます。成長に良い事尽くしで外せません!
2.廃材工作
部屋の一か所に、いつでも工作ができる場を作っておきます。お父さんやお母さんが使わない空き箱等を入れるBOXを作っておき、近くにはさみやのり等の工作道具も置いておきます。ひかり学園では、折り紙やペットボトルキャップ、ストロー、割りばし等も大量にストックしてあります。子どもは、その材料を使って様々な工作を楽しみます。設計図を頭の中にイメージし、創意工夫する力が育まれます。※パズルやブロックは、自由工作に比べて創意工夫の余地は限られますが、デジタルに代わる物として置いておくのも良いと思います。
3.お絵描き
部屋の一か所に、いつでもお絵描きができる場を作っておきます。鉛筆や色鉛筆、マジック、紙、段ボール等を置いておきます。自由にお絵描きすることは、過去の体験を思い出して、視覚イメージ化する練習となります。手先、指先の柔軟性を上げる微細運動ともなります。
4.お手伝い
洗濯物を畳んだり、食事の準備を一緒にしたりする中で、体験と言葉を繋ぐ語りかけを行います。洗濯物を「半分にたたむ」、ピザを「3等分」する、イチゴやシューマイ等を家族の人数分に「分ける」等々。
5.生き物のお世話
ワンちゃんやネコちゃん、カブト虫や金魚等を飼い、その世話を覚えてもらう。命の大切さや生き物を世話する喜び等を知る機会にします。カブト虫は、ひかり学園からプレゼントしますので、職員までお声がけ下さい。
6.お小遣い制の導入
自分で買い物することを覚える中で、主体的に自分のお金の計算を必死にします。学びしかないです!子ども自身の財布を準備してあげると良いですね。
参考:糸山泰造著書:12歳までに「絶対学力」を育てる学習法