人為的な学習障害お知らせ
投稿:2018年10月11日
糸山泰造先生著書
12歳までに「絶対学力」を育てる学習法 P10より引用
危険な教育法の結果と考えられる状態が「考える力がない」という漠然とした表現であいまいにされており、それが人為的な学習障害(ALD:Artificial Learning Disabilities)だと考えられていないことが、非常に大きな問題だと思います。
つまり、子どもたちの多くは、「考える力がない」のではなく「考えられないように教育されている」のではないか、ということです。
私はこれを、カンちがい教育がつくりだした、人為的な障害だと思っています。
もちろん、子どもたちをとりまく環境の変化も少なからず関係していますが、全国的にもっとも影響力がおおきいのは、義務教育と家庭学習です。
私は長年のあいだ検討を重ね、この人為的な学習障害をひきおこす最大の原因は、十二歳以前、とくに九歳以前に、徹底反復とスピードを重視した、「読み・書き・計算」の高速多量学習をさせることと、思考力の基礎となる「視考力」の使い方をまったく教えてもらっていないことだという結論に達しました。
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糸山先生の著書を読んでいただくと、幼児期・児童期にフラッシュカード、計算カード、○○マス計算、音読計算等、丸暗記詰め込み系の学習がいかに危険なのかがよく分かります。講演、書籍、HP等で「子どもの本当の学力を育てる方法」が公開されています。
小学校の宿題プリントより スピード計算や徹底反復学習による弊害の可能性
ある子の学校宿題プリントです。覚え込ませる為、1枚のプリントに同じような問題がたくさんあります。このプリントの裏にも計算問題がびっしりとあります。
⑫6+3=3
⑯3+6=3
6⇔3→3!と反射的に答えているのでは??考えないで、早く機械的に答えられるように強化されてしまったかな・・・。すると、他も理解できているのかな???。暗記しているだけで、意味を理解していないのは問題です。
どんぐり倶楽部のデンタ君2号による足し算 感じて分かる!見て分かる!
「繰り上がりが苦手」と言われている子(グレーゾーンの診断 小学3年生 通常学級※通級指導あり)が、はじめてデンタ君で取り組んだ時の感想は、「え、すごい!」。びっくりした表情で一言漏れていました。(笑)何か感じるものがあったのだと思います。余程インパクトが強かったのでしょう、家についてからデンタ君のことをお母さん、お父さんに話したり、妹に教えたりしていたそうです。(※基本は体感計算→デンタ君1号→デンタ君2号の順で練習していきますが、本児は繰り上がりが苦手ということだったので、まずはデンタ君2号から取り組んでもらいました。詳しくは下の動画で確認して下さい。)
カラフルな指、リボンをしてる指がありますね。(笑)子ども達が楽しく学んでいる姿を見ると本当に嬉しくなります。このあとは、デンタ君が頭の中で動くように丁寧に練習していきます。
糸山先生の言葉
計算で最も大事なことは自分の指を感じること。10本の指を感じて頭の中で再現できるようにすること。こうすることで、計算練習でさえも思考力養成に利用することが出来ます。指折算→デンタくん→横筆算(無限暗算)と進みますが、指折算を「ゆっくり・ジックリ・丁寧に」することが最も大事なことです。※反対に、計算を暗記でしようとすると、コピーしかできない貧弱な頭が出来てしまいます。
ユーチューブ解説動画
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